Chapter 01月末の、見て見ぬふり
前回、しゃけは 証券口座を開いて、ついに積立投資の第一歩を踏み出した。「動き出せた!」——その実感が、ふっと、心を軽くしてくれていた。
でも、Chapter 2「守る」の入口に立って、ふと気付く。「そもそも、ぼくの "お金の流れ" って、ぼく自身がいちばん把握してないんじゃない……?」
月末。給料が振り込まれた通知が来ると、しゃけは銀行アプリの数字だけを見て、ほっとしていた。給料明細はメールで届いているけど、正直、開いたことがほとんどない——「総支給」と「手取り」の差を、ちゃんと知らないままで。
でも、Chapter 2「守る」の入口に立って、ふと気付く。「そもそも、ぼくの "お金の流れ" って、ぼく自身がいちばん把握してないんじゃない……?」
月末。給料が振り込まれた通知が来ると、しゃけは銀行アプリの数字だけを見て、ほっとしていた。給料明細はメールで届いているけど、正直、開いたことがほとんどない——「総支給」と「手取り」の差を、ちゃんと知らないままで。
しゃけ
わかめ〜、正直に告白するけど……
給料明細、ほとんど見てないんだよね。
振り込み額だけ確認して終わってるんだ。これってダメかなぁ?
給料明細、ほとんど見てないんだよね。
振り込み額だけ確認して終わってるんだ。これってダメかなぁ?
わかめ
ふふ、ぜんぜんダメじゃないよ!むしろ、多くの人がそうしてる。
でもね、給料明細って——
お金リテラシーの「8割」が詰まってる、超大事な書類なんだ。一緒に読めるようになろう。
でもね、給料明細って——
お金リテラシーの「8割」が詰まってる、超大事な書類なんだ。一緒に読めるようになろう。
投資の本を100冊読むより、まず 自分の給料明細を読めるようになる 方が、暮らしのお金の見え方は何倍も変わります。
「自分のお金が、どこに、いくら流れているか」——そこからすべての設計が始まります。
「自分のお金が、どこに、いくら流れているか」——そこからすべての設計が始まります。
Chapter 02給料は、3層構造になっている
わかめ
給料明細は、大きく3つに分かれてるんだ。
「支給」「社会保険料(控除)」「税金(控除)」。
大抵の会社で、左に支給、右に控除が並んでるよ。
「支給」「社会保険料(控除)」「税金(控除)」。
大抵の会社で、左に支給、右に控除が並んでるよ。
- 💼支給基本給+残業+各種手当
(総支給額) - 🏥社会保険料健康保険・厚生年金
雇用保険・介護保険 - 💸税金所得税・住民税
しゃけ
「控除」って、たまに耳にするけど、よく分かってない言葉なんだよなぁ……。
わかめ
「控除」は、ざっくり「給料から引かれる金額」のこと。
支給額(=ぜんぶ)から、社会保険料と税金を引いた残りが、銀行に振り込まれる手取りになるんだ。
そして、ここからが大事。手取り = 支給額じゃないってこと、はっきり知ってる?
支給額(=ぜんぶ)から、社会保険料と税金を引いた残りが、銀行に振り込まれる手取りになるんだ。
そして、ここからが大事。手取り = 支給額じゃないってこと、はっきり知ってる?
しゃけ
うーん、なんとなくは……。
結局どのくらい引かれてるの?
結局どのくらい引かれてるの?
わかめ
人によるけど、ざっくり 月収の 20〜25%。
たとえば月収 30万円なら、6〜7万円くらいが税金と社会保険料で引かれて、手取り 23〜24万円ってイメージ。
たとえば月収 30万円なら、6〜7万円くらいが税金と社会保険料で引かれて、手取り 23〜24万円ってイメージ。
しゃけ
えっ、2割以上……!?
年間にしたら、けっこうな金額だよね……。
年間にしたら、けっこうな金額だよね……。
わかめ
そう。月収 30万円なら、年間で 80〜90万円 が引かれてる計算になる。
でも、その全部が"消えてる"わけじゃないよ。健康保険、年金、雇用保険——それぞれ、未来や万一の自分への "見えない投資"なんだ。
でも、その全部が"消えてる"わけじゃないよ。健康保険、年金、雇用保険——それぞれ、未来や万一の自分への "見えない投資"なんだ。
社会保険料は「奪われている」のではなく、「未来の自分や家族を守るための保険」です。
病気になったときの医療費 3割負担、老後の年金、失業時の手当——ぜんぶ、毎月のこの金額が支えています。「見えない投資」と捉えると、明細の景色が変わります。
病気になったときの医療費 3割負担、老後の年金、失業時の手当——ぜんぶ、毎月のこの金額が支えています。「見えない投資」と捉えると、明細の景色が変わります。
Chapter 034-6月の謎ルール
わかめ
明細リテラシーで、もう1つだけ覚えてほしいのが——
「4月・5月・6月の給料」の話。
この3か月の給料が、その後 1年間の社会保険料を決めるんだよ。
「4月・5月・6月の給料」の話。
この3か月の給料が、その後 1年間の社会保険料を決めるんだよ。
しゃけ
え、3か月の給料だけで、1年間決まるの!?
そんな大事な話、初めて聞いた……!
そんな大事な話、初めて聞いた……!
わかめ
これが「標準報酬月額」っていう仕組み。
4-6月の支給額(残業代も含む)の平均で、ランクが決まるんだ。そのランクに応じて、9月から翌年8月までの12か月、健康保険料と厚生年金が決まるよ。
4-6月の支給額(残業代も含む)の平均で、ランクが決まるんだ。そのランクに応じて、9月から翌年8月までの12か月、健康保険料と厚生年金が決まるよ。
しゃけ
あっ、だから世間で「4-6月は残業しすぎないほうがいい」って言われるんだ……!
知らずに、4月に頑張って残業してた……。
知らずに、4月に頑張って残業してた……。
わかめ
そう、これを知ってるか知らないかで、年間で 数万円〜10万円以上 変わるケースもあるんだよ。
もちろん、業務上どうしても必要な残業はしていいんだけど、でも「知らずに損する」のと「知ったうえで選ぶ」のは、ぜんぜん違うよね。
もちろん、業務上どうしても必要な残業はしていいんだけど、でも「知らずに損する」のと「知ったうえで選ぶ」のは、ぜんぜん違うよね。
しゃけ
なんか、明細を読めるって、こんなに大事なんだね……。
今度から、ちゃんと開いて見てみる!
今度から、ちゃんと開いて見てみる!
わかめ
うん、それで十分!
3か月に1回でも、「あ、社会保険料こんなに引かれてるんだ」って感覚があるだけで、お金の見え方は全然違ってくるよ。
3か月に1回でも、「あ、社会保険料こんなに引かれてるんだ」って感覚があるだけで、お金の見え方は全然違ってくるよ。
いきなり全部を理解しなくて大丈夫。「開く」「眺める」だけで、まず変わります。
- 次の給料日、メール or 社内ポータルで給料明細を 実際に開いて みる
- 「社会保険料」と「税金(所得税+住民税)」の合計を電卓で出してみる
- 社会保険料シミュレーターで「4-6月の残業」が翌年にどう響くか確認する
わかめ
給料明細の中で、住民税の話したよね。実はその住民税、自分で "使い道" を選べるって知ってた?
しゃけ
えっ、自分で選べるの!?
わかめ
次回は、ふるさと納税の話。2,000円で全国の返礼品が届くしくみ、解読しよう。
しゃけ
返礼品!聞きたい!
……あ、ちなみに、社会保険料の中身についてももっと詳しく知りたいかも!
……あ、ちなみに、社会保険料の中身についてももっと詳しく知りたいかも!
わかめ
今日のまとめ
- 給料明細は 「支給/社会保険料/税金」 の3層構造
- 毎月、月収の 20〜25% が控除として引かれている
- 社会保険料は「未来の自分への見えない投資」と捉える
- 4-6月の給料 (残業含む) が、翌年9月から1年間 の社会保険料を決める
- 明細を読めるようになると、お金の見え方が大きく変わる
あなたの社保、いくらだと思う?
月収・残業時間を入れるだけで、
社会保険料シミュレーターが あなたの保険料と標準報酬ランク を試算します。