Mirai Design Class
EPISODE 19· 全21話CHAPTER 4 · 未来を設計する

老後資金
いくら必要なの?

📅 ⏱️ 読了 約10分 🌱 初心者向け

この記事で学べること

Chapter 012,000万円って、ほんとなの?

前回、FIRE という "選べる自由" のことを知ったしゃけ。「自分らしいゴール、いつか考えてみたいな」——そんな余韻が、まだ少し残っていた。

ところがその日の電車のなか、スクロールするタイムラインに流れてくる。「老後2,000万円問題、もう一度話題に」「いや、最新の数字だと変わってきてる」「結局いくら必要なの!?」——いろんな声が、また流れてきている。

第1話で、ぼんやり感じていた不安。「いつかちゃんと向き合わなきゃ」と思っていた、その日が、なんとなく、今日な気がした。
しゃけ (疑問)
しゃけ
わかめ〜、ずっと気になってたんだけど、
「老後 2,000万円問題」 って、結局なんだったの?
本当に必要なの?それとも、もう古い話?
わかめ (にっこり)
わかめ
いい質問!結論を先に言うとね——
「2,000万円」という数字は、ある一例にすぎない。本当のところは、人それぞれだし、年によっても変わるんだ。
今日は、公的データを使って、しゃけ自身の数字に近づけていこう。
Point / ここだけ覚えよう
「2,000万円」は人それぞれ。決まった額じゃない
2019年に金融庁が報告書で示した「老後30年で約2,000万円不足」は、"ある夫婦のモデルケース" の一例。
その後、家計調査の数字は毎年動いていて、不足額が縮む年もあれば、広がる年もある。だから「2,000万円」を絶対視せず、自分のケースに置き換えるのが、未来デザインの考え方です。

Chapter 02老後の "月" を、数字でのぞいてみる

わかめ (説明)
わかめ
じゃあ、総務省の 「家計調査年報(2023年)」 の数字で、平均的な老後夫婦の「月の収支」をのぞいてみよう。
あくまで参考値だけど、肌感はつかめるよ。
しゃけ (びっくり)
しゃけ
うわっ、これ、毎月 4万円弱足りないってことだよね……?
1年で約45万円、それが10年で 450万、20年で 900万、30年で 約1,330万円 ……。
けっこう大きい数字!
わかめ
わかめ
うん、その電卓、正しいよ。だから「老後2,000万円」って数字は、こういう "不足額 × 老後年数" から来てるんだ。
ただね、これは あくまで平均値の話なんだ。
支出が少ない人、年金が多い人、住居費がほぼかからない人——人によって全然違うんだよ。
しゃけ (聞きたい)
しゃけ
じゃあ、独り暮らしだとどうなの?
ぼくの場合は、結婚はしたいけど、まだしてないし……。
わかめ (説明)
わかめ
高齢の単身世帯だと、同じ家計調査では支出が約 15.7万円/月、年金収入は約 12.6万円/月
不足は月3万円ちょい、30年なら約 1,100万円くらいが目安になる。
結婚の有無、住居、地域でだいぶ変わるんだ。
しゃけ (はっ)
しゃけ
あ、なるほど。じゃあ「2,000万円」も「1,100万円」も、"自分用じゃない数字" なんだ。
大事なのは「平均」じゃなくて、「自分のケース」を見ること、か。
Future Note / 未来設計のヒント
「みんなの数字」を、自分用にチューニングする
ニュースで聞く老後資金の話は、たいてい「平均的なモデル世帯」のお話です。
でも、あなたの老後は、平均そのものじゃなくて、あなただけのケース。
「自分の暮らしのサイズ」と「自分の年金収入」の差分を見ると、必要な金額の輪郭がぐっと現実的になります。

Chapter 03自分の "老後資金" を、3ステップで描く

わかめ
わかめ
じゃあ「自分用の老後資金」を、3ステップで描いてみよう。
難しい計算は要らない。引き算だけでいい。
しゃけ (聞きたい)
しゃけ
具体的にやってみたい!
たとえば、ぼくが将来「月20万円くらいで暮らせたら十分」と思ったとして、年金が月14万円だったら?
わかめ (にっこり)
わかめ
いいケース!じゃあ計算してみよう。
① 支出 20万円 − ② 収入 14万円 = 不足 6万円/月
③ 6万円 × 12か月 × 30年 = 約 2,160万円
これが、しゃけ仕様の「老後資金」の目安になるんだ。
しゃけ (びっくり)
しゃけ
あ、たまたま 2,000万円に近い!
もし「月15万円で十分」って思える暮らしだったら?
わかめ
わかめ
15万 − 14万 = 1万円/月。
1万 × 12 × 30 = 360万円
同じ「老後資金」でも、暮らし方を変えれば、必要な額はぐっと小さくなる。
"未来のサイズ" は、自分で決められるんだ。
しゃけ (ワクワク)
しゃけ
あっ……、また同じパターンだ!
前回の FIRE のときみたいに、「目標」じゃなくて「設計図」なんだね。
自分の生活スタイル次第で、ぜんぜん違うものになるんだ。
わかめ (にっこり)
わかめ
そう、それが Chapter 4「未来を設計する」のテーマなんだ。
「みんなの数字」じゃなくて、「自分の数字」で未来をデザインしていく。
そして、必要な金額が見えたら——あとは積立シミュレーターと組み合わせれば、月いくら積み立てれば届くかも分かるよ。
Action / 今日からできること
"自分の老後資金" を、3つの数字で描いてみる
おおまかでOK。"自分用の数字"があるだけで、不安が「設計」に変わります。
  • ① 理想の老後の月の支出を、ざっくり書いてみる(例: 18万円)
  • 「ねんきんネット」で、自分の将来年金見込額を1度だけ確認する
  • ③ (支出−収入) × 12 × 30 を電卓で計算してみる + 積立シミュレーターで月いくら積めば届くか試算する
わかめ
わかめ
FIRE と 老後 ——"未来のお金" の "ゴール" のイメージが、だいぶ立体的になってきたね。
でも、しゃけ。ここまで全部、頭の中だけで終わらせたら、たぶん明日には忘れちゃう。
しゃけ (はっ)
しゃけ
うっ……たしかに、ぼく、3日たったら半分くらい忘れてそう……。
わかめ
わかめ
ふふ、だから次回は、"自分だけの未来年表" を、紙とペンで書くワーク回。
シリーズで学んだぜんぶを、1枚の紙の上に "見える化" するよ。
しゃけ
しゃけ
未来年表! 学んだのを自分の言葉で書き出すの、忘れにくそうでいいね!

今日のまとめ

  1. 「老後2,000万円」は あるモデルケースの試算。絶対の数字ではない
  2. 家計調査の参考値: 高齢夫婦の月不足 ≈ 約 3.7万円、単身 ≈ 約 3万円
  3. 大事なのは「みんなの数字」より 「自分の数字」 を持つこと
  4. 計算は (月の支出 − 月の年金) × 12 × 30年 の3ステップだけ
  5. 暮らし方の "未来のサイズ" は、自分で決められる

"自分の老後資金" を、シミュレーターで試算

必要な金額が見えたら、次は 「月いくら積めば届く?」
積立シミュレーターと、NISA・FIRE シミュレーターを組み合わせて、
あなただけの未来の設計図を引いてみましょう。

積立シミュレーターを使ってみる